【書評】高橋一雄「つまずき克服!数学学習法」 (ちくまプリマー新書)

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「小四の算数」が数学嫌いの第一の分岐点というのは同感。

あとの分岐点は著者によると、「中一の数学」「高一の数学」ということだが、これは徐々に抽象度が高くなり難しくなるということからきているという。算数・数学に「なぜつまずいたのか」「なぜ難しいと感じるのか」という疑問に応えてくれる好著。

著者の高橋氏は大学受験に四回も失敗したという経歴の持ち主(ちなみに東京学芸大学卒業)。そんな著者だからこそ「なぜつまずくのか」「なぜ難しいと感じるのか」ということを身にしみてわかっているのだろうと思う。そのあたりはとても共感を覚えた。

また、活字を読むことの重要性を指摘しているのも良かった。いわゆる国語力の問題なんでしょう。