2013-02-01から1ヶ月間の記事一覧

【書評】高橋一雄「つまずき克服!数学学習法」 (ちくまプリマー新書)

「小四の算数」が数学嫌いの第一の分岐点というのは同感。 あとの分岐点は著者によると、「中一の数学」「高一の数学」ということだが、これは徐々に抽象度が高くなり難しくなるということからきているという。算数・数学に「なぜつまずいたのか」「なぜ難し…

【書評】倉田百三「出家とその弟子」(新潮文庫)

浄土真宗の祖とされる親鸞と弟子の唯円を中心とした戯曲。 著者の倉田百三(1891~1943)は大正・戦前期に活躍したベストセラー作家だったが、今日の評価はどうだろうか。 内容としては親鸞の子・善鸞や唯円を巡る恋愛・性などが描かれる。 一応、親鸞が出てく…

【書評】【漫画】中川学「僕にはまだ友だちがいない」(メディアファクトリー)

漫画の感想文、記念すべき第一冊目です。 本書は、主人公の中川学さん(35歳)は漫画を描きつつダンボール運びの仕事や皿洗いの仕事などで生計を立てる日々。そんな彼の悩みは「友だちがいない」こと。「このままだと、本気でマズいかもしれない」と一念発起…

【書評】濱口桂一郎「日本の雇用と労働法」(日経文庫)

本ブログの記念すべき第一冊目にはこの本をチョイスしてみました。 読んだ感じとしては、いい意味で教科書的で手堅い、という感じです。日本型雇用システムと労働法制が判例を交えて語られるので理解が深まります。 本書は、日本型雇用システムを「職務の定…